会長挨拶

一般社団法人東京都立大学同窓会会長
吉田 雅俊

2004年11月、都立4大学の再編・統合にともない、東京都立大学同窓会(八雲会)、東京都立科学技術大学同窓会、東京都立保健科学大学同窓会(青鳩会)が統合され、「首都大学東京同窓会」が発足しました。

2020年4月、大学名が首都大学東京から東京都立大学に変更になりました。同窓会も「東京都立大学同窓会」に変わりました。

また、同年4月、大学では「TMU Vision 2030」が策定され、2030年における大学の将来像が示されました。(※下記ご参照ください)その中で、同窓会に関する大学の方針として、「学生・卒業生・教職員が一体となるコミュニケーションの推進」~「同窓会組織との連携強化による卒業生の交流の促進」と明記されています。

2021年4月1日、「一般社団法人東京都立大学同窓会」が設立されました。任意団体から一般社団法人設立への法人化は、同窓会の長年の課題でもあり、願いでもありました。同窓会の歴史上の大転換点、新たな出発点とも言えます。

同窓会としても、法人化を契機に、大学と同窓会との連携・協力関係を一層強化してまいります。

さて、私は、2019年10月に首都大学東京同窓会の会長に就任した際に、次のような同窓会活動をめざしたいと述べました。

同窓会は、☆学生・留学生、大学、卒業生をつなぐ架け橋となり、☆同窓生が集い、交流できる場となり、☆大学との連携を深め、大学と共に発展をめざし、☆誇れる母校づくりに貢献すること。そして、☆何よりも楽しく、魅力溢れる同窓会を創ること。

さらに、学校名も同窓会名も変わり、同窓会が一般社団法人になった今こそ、「新生」東京都立大同窓会という一本の旗の下に、全ての同窓生が卒業校を越えて、結集するチャンスと考えております。会員の皆様の融合と結束に尽力いたします。

また、同窓会は、会員が7万人を超え、全国に7支部、海外に2拠点を擁する公的な組織です。今後は、200を超えるクラブ、サークル、同好会に加えて、学科、学部、ゼミ、会社、団体のOBOG会に同窓会へ合流いただけるよう、同窓会組織の整備と拡充にも注力いたします。

コロナ禍で、同窓会の各種会合を対面からリモート方式に変更したところ、現役の会社員、住まいが遠い方、ウェブ環境に慣れた若手等、初参加の会員が増えました。アフターコロナにおいても、ホームページやメールマガジンをベースに、対面とリモートを併用したハイブリッド方式によるウェブ会議やSNS等の新たなソーシャルメディア等を有効に活用し、国内及び海外の同窓生や在校生をインターネットでつなぎ、どこからでも気楽に参加いただける同窓会運営をめざしたいと思います。

今後とも会員の皆様方の同窓会へのご参加とご支援をお願い申し上げます。


【ご参考】「TMU Vision 2030」

2020年4月、2030年における大学の将来像を示す、「TMU Vision 2030」が策定されました。そのトップビジョンは、「学問の力で、東京から世界の未来を拓く」で、東京都が設置する唯一の総合大学として、他の国公立大学や私立大学にはない特長を活かした教育の実施により、社会の変容に対応できる人材を輩出するととともに、多彩な基礎・応用研究、大都市課題研究の推進により、東京都の発展に貢献し、ひいては世界の未来を拓いていくと明記されています。具体的には、「大学運営」分野では、「多様性を尊重し、個と組織の能力が最大限に発揮される大学」とあり、[戦略5]に「学生・卒業生・教職員が一体となるコミュニケーションの推進」~「(1)同窓会組織との連携強化による卒業生の交流の促進」と明記されています。

TMU Vision 2030(全学ビジョン)